#3 ときどき思い出す言葉
「私たちはもう、たったひとり、自分だけで、自分の人生を見つめなきゃいけない。一緒に線路の先を見てくれる人はもう、いなくなったんだよ。」
朝井リョウさん原作の小説「何者」の一節。
大学生になった今、深く身に染みる言葉だ。
4人の就活生を描いたこの物語。
最初、小説を手に取ったのは阿部顕嵐くんと長妻怜央くんがやってた舞台の原作だったから。
でも、その時はちょうど受験生で、舞台は観に行けなかったし、ましてや原作を読む時間も無かった。
春休みに顕嵐くんの帯が付いた小説に一目惚れをして、そのまま購入。
それから、大学生活のスタートとともに読み始めた一冊だった。
その時期にこの本を読んだ意味。これは、大きかったと思う。
就活に対する考え方、これからの大学生活をどう生きるかなどなど…たくさんのことを考えるきっかけになったから。
…と長すぎる前置きはここまでにして
この言葉が、最近、痛いほどわかります。
大学生になった今、余計に。
高校生までは、先生っていう存在がいて、私の夢に寄り添って、応援してくれる存在がいた。
迷ってどうしたらいいかわからなくなったとき、近くでアドバイスをくれた学校の先生や、両親がいた。
でも、大学生になって、自分で自由に使えるお金も、時間も増えた今。
高校時代よりも自由度は上がったけど、それには責任を伴うようになって、自分のことは当たり前に自分でして、重要な判断も自分ですることが増えて、先生という存在が私の人生に介入してこなくなった。
悩みを相談するのも、母親か友達、または先輩。
目まぐるしく変わっていく毎日の中で自分がするべきことをしっかりこなし、そのうえで、重要な決断を自分で下すということが当たり前になりつつある。
でも、大学生2年目の私は、まだまだ社会人には成りきれなくて、まだまだひよっこだから。たくさん迷うし、決めた後でこれでよかったかなって戸惑ったり。そうやって、壁にぶつかる度にこの言葉を思い出す。
そうなんだよな…私の人生。私しか走者はいなくて、私以外の誰も走ってくれないんだ。いつだって、私の決断は私のためにあるべきで。私の人生のリードは、私の手の中になきゃいけないの。
それでも思うのは、勉強だけしてそれ以外のことなんにも考えなくてよかった高校時代と比べて、大学生が決断することって、人生に直接かかわりすぎじゃないですか?
もっと緩やかに決断の階段上がりたかったよ。
バイト先にしても、教職とるかどうかにしても、NHKとの契約にしても。
高校時代勉強しかしてこなかった私に対しては、重すぎる決断がいっぱいで、時々、「えっ?こんなこと、今決めなきゃいけない?」って思っちゃうんだな(笑)
決断の練習してないのに、いきなり舞台に立たされた感じ。
これまでの一年間、結構な壁にぶつかりました。
バイトのこと、サークルのこと、留学するかしないか…etc
そのたびに、友達に話したり、母に電話したり…Twitterのフォロワーさんに助けられたこともあったな。
相談する人も決断の一つかもしれない。
決断した後も迷うこともある。
でも、その決断が私の人生。
決断が私の人生を作る。
後悔しない決断をすることより、その決断を正解にするための努力をしようって思うようにしてます。
全国の大学生の皆さん!
迷うことは悪いことじゃない。
伴走者のいない人生の始まりを一緒に走っていきましょ~
もしも何かお悩みありましたら、コメント下さればうれしいです。
聞くことしかできないかもしれないけど、全力でお返事させていただきます。
では。